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防水工事にはどんな種類がある?それぞれの特徴と選び方

ベランダの防水工事を施工している職人

 

今住んでいる住居の防水工事。そろそろメンテナンスの時期に差し掛かり、どのような工事が合うのか迷う方もおられるかと思います。防水工事といっても何種類かに分かれており、それぞれに特徴があります。この記事では、防水工事の種類と特徴、選び方を紹介します。

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4種類ある防水工事とそれぞれの特徴

防水工事は大きく分けると4種類あります。まずはそれぞれの特徴を紹介します。

①ウレタン防水

液体状の防水材を塗装し、厚みを作ることで防水の効果を発揮する工事です。主な施工箇所は、戸建てのベランダ、バルコニー、陸屋根など。特徴は、素材が液状なので複雑な形状でも施工しやすいことです。耐用年数は、8~12年程度になります。

②シート防水

塩化ビニールやゴムで出来ているシートを、接着剤や機械で貼り付ける方法です。集合住宅の共有部や、ビル、商業施設の屋上などに使用されています。耐用年数は10~15年程度で、広い面積を一気に施工することができ、防水材を乾燥させる手間が要らない事です。

③FRP防水

ポリエステル樹脂をガラスマットに合浸させ、トップコートを塗って紫外線などから保護する工法です。継ぎ目がなく軽量ですが、強固な防水層を作れるのが特徴で、駐車場、競技場、スタンドなどに採用されています。耐用年数は約10年ですが、トップコートは5年程度での塗り替えが目安となります。

④アスファルト防水

広い場所への施工が適しているアスファルト防水。工法は2種類に分かれます。

④-1アスファルト防水

合成繊維不繊布に、アスファルトをコーティングした材料を張り重ねる工法です。水や紫外線に強く、強度もあるので人や乗り物の通行が多い、ビルやマンションなどの大規模な建物に使われます。耐用年数は15~20年ほどです。

④-2改質アスファルト防水

原料となるシートを、トーチバーナーで炙って熱で融着させる工法です。作業が簡単で、コストに優れた特長を持ちますが、丁寧な作業が求められます。

ベランダの防水工事の選び方

ここからは、場所による防水工事の選び方を紹介します。まずはベランダから。

10㎡以下の場合

10㎡以下のベランダであれば、ウレタン防水をおすすめします。小さい面積であれば、防水材を乾燥させやすいため、綺麗に仕上げられます。

特殊な形状・障害物がある場合

こちらも同様にウレタン防水がおすすめです。障害物や特殊な形状の場合、細かい箇所まで施工でき、継ぎ目なく塗ることができるので隙間から雨水が入ってくることを防いでくれます。

耐久性を求めるなら

例えば、日差しがきつい、日照時間が長い、雨が多いなどの理由で耐久性を求めるのであれば、FRP防水をおすすめします。衝撃や熱に強く、物を置いたり人が頻繁に出入りするベランダに向いています。

屋上の防水工事の選び方

次に、屋上での防水工事の選び方を紹介します。

障害物が無い場合

例えば、集合住宅の屋上でタンクなどが固定されていない場合はシート防水がおすすめです。一度に広い面積を施工するので、その分のコストを抑えることができます。注意点として、平らでない屋上や、複雑な形状の屋上の場合は業者に相談してください。

人や車の通行がある場合

こちらはアスファルト防水をおすすめします。強度があり、防水性のみならず重量にも耐えられる特徴があるからです。ビルやマンションでの施工が多く、もし一般家庭で施工するならば、臭いや煙へのご近所ケアが必要となります。

耐久性重視なら

ベランダ同様、耐久性を重視するならFRP防水がおすすめです。車までとはいかなくても、ガーデニングなどの物を置いたり、人がよく出入りする屋上に向いています。

使用用途、面積、形状などから防水工事の種類を

4種類ある防水工事の中から、場所や用途、面積や形状などから最適な工事を行うようにすれば、利便性や耐久年数、肝心な防水効果も持続させることができるでしょう。自分で判断することも大事ですが、専門業者に判断してもらうのもおすすめです。

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