子どもたちの遊びまわる音や楽器の音、外から聞こえてくる交通音など、生活音に関する悩みは重大ですよね。外の音がうるさくて生活に支障をきたしまっている場合や、自分の家から出る音が気になってしまうなど、トラブルの種類もさまざまです。

長く大切に住みたいお家だからこそ、ご近所トラブルはできるだけ避けて、お互いに気持ちよく過ごしたいものです。この記事では、自宅に防音対策をする方法や、防音効果があることで知られている塗料「ガイナ」について紹介します。気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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防音とは？

防音には、大きく分けて遮音と吸音の2種類があります。防音をしたいときには、遮音の仕組みと吸音の仕組みをうまく組み合わせることで、効率的に効果を得ることができると言われています。防音用のアイテムを選ぶ際にも役立つ知識なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

遮音とは？

遮音とは空気中で伝わってくる音を遮ることで、音が透過しないようにする方法です。空気中で伝わってきた音を跳ね返して反響させることにより、防音していきます。遮音は、比較的簡単に行える防音方法なのですが、その反面室内の音を大きく反響させてしまうケースもあります。

吸音とは？

吸音とは、その名の通り音を反響させることなく吸収してしまうことで、音を響かせなくする方法です。細かい穴が無数に開いた素材が使われることが多いです。外に音が漏れにくく、室内においても音が鮮明に聞こえることが特徴です。音楽室などで採用されていることも多いです。

防音にはどのような方法がある？

ここでは、自宅を防音するための方法を紹介します。手軽なものから効果の高い方法まで幅広くピックアップしてみたので、ぜひチェックしてみてください。

リフォーム工事を行う

予算に余裕がある場合には、思い切ってリフォーム工事を行う方法がおすすめです。既存の窓の内側に、もう一つ窓を取り付け、二重窓にする方法や、窓ガラスを全て防音ガラスに変える方法、壁の内側に防音材を入れる方法などがあります。非常に高額にはなりますが、条件によっては補助金を受給できるケースもあります。

防音シートを貼る

防音シートには、音の伝播を遮る遮音性タイプのものと、跳ね返った音を吸収する吸音性タイプのものがあります。両方の性質を持ち合わせたものもあり、シートの種類によっても発揮する効果が違うので、お悩みの騒音の種類によって選んでみましょう。大幅にリフォーム工事を行うよりは手軽な方法ですが、インテリア上の問題が出てしまうかもしれないので、お部屋にこだわりがある方には難しいかもしれません。

窓の隙間をふさぐ

ほんの少しの窓の隙間からも、音が漏れたり騒音が入ってきたりすることがあります。この場合には、窓の隙間をしっかりとふさいで、防音するといいでしょう。窓の隙間専用の弾力性に優れたテープも販売されているので、自宅の窓に合ったものを選びましょう。この時に隙間の幅とサイズが合っていないと効果が半減してしまうので、テープの厚みには十分に気をつけてください。

遮音カーテンにする

効果はそこまで高くないものの、手軽に取り入れられる方法として、カーテンを遮音性のあるカーテンに変える方法があります。繊維密度が高いものや、カーテン生地を何枚も重ねて厚みを持たせることによって防音性を高めているものなど、種類はさまざまです。

防音効果のある塗料ガイナとは

防音対策の一つとして、防音効果のある塗料を使用した外壁塗装を行う方法があります。ガイナは、JAXAの宇宙ロケット開発技術を応用して作られたセラミック製の断熱塗料です。断熱効果や消臭効果、耐久性、また優れた防音効果が認められているため、外壁塗料の中でも大変人気です。カラーバリエーションも52色と豊富であるため、色選びや塗り方を工夫し、さまざまなデザインを楽しむことができます。

高い遮熱・断熱効果を発揮してくれるガイナを使用して外壁塗装を行えば、エアコンの使用頻度を抑えることができるため、省エネや節約にもつながります。また水系のシリコン樹脂塗料であり、人体への影響が少なく、環境にも配慮されているという特徴があります。

ガイナで防音対策できるメカニズムは？

ガイナに含まれるセラミックは、拡大して見てみると、小さいビーズ状になっています。ガイナを塗装することで、塗膜の表面は隙間なく凸凹状になり、表面積が大きくなります。その凹凸した壁に音が当たり反射するため、音漏れを防ぐことができます。

またガイナに含まれるビーズの中には、空気がたっぷりと含まれています。この空気と鼓膜表面のセラミックが音の振動を吸収して、音を小さくしてくれます。ガイナを塗装した前後で計測すると、最大でマイナス10デシベルの差が出たというケースもみられます。

外壁塗装で防音対策を行うメリットは？

自宅に防音対策を施すことができるアイデアを前述しましたが、その中で、外壁塗装を選択するメリットを紹介します。

断熱・遮熱機能が備わる

防音のために、断熱・遮熱機能が備わった外壁塗料を使用すれば、室内の温度を快適に保つことができます。夏は涼しく冬は暖かい室温を保つことができるので、ストレスなく過ごすことができるでしょう。また室内と室外の温度差が大きくなってしまうと結露が発生してしまいますが、断熱機能を備えた塗料であれば、温度差が小さくなるため、結露を防止することができます。

リフォーム工事よりもコストが抑えられる

住宅を防音仕様にリフォームするためには、大掛かりな工事が必要となり、数百万円のコストがかかってしまいます。一方外壁塗装による防音対策では、防音用の塗料を使った場合、一般的な塗料に比べるとやや割高にはなってしまうものの、本格的な防音リフォームと比較すると、かなり安く済ませることができます。

生活に影響しない

リフォーム工事を行い防音対策をする場合、工事の施工中はその部屋に入ることができません。また床の下地から工事を行う場合には、一時的に別の場所に住む必要があるため、更なるコストがかかってしまううえに不便であるというデメリットがあります。

外壁塗装によって防音対策をする場合には、すべて屋外での作業となるため、特に生活に影響しません。塗装をしている間や高圧洗浄中は、洗濯物外干しできないという不便もありますが、大きな影響はないでしょう。

屋根に当たる雨音も防音できる

外壁の塗装と屋根の塗装を別の機会に行ってしまうと、足場等の費用と手間が2倍になるため、同時に塗装することが一般的です。屋根塗装にも使用できる防音塗料を使用すれば、屋根にあたる雨音を大幅に低減することができます。

特にトタンやガルバリウム鋼板など、金属製の屋根材を使用している住宅は、雨の音が響きやすく断熱効果も低いです。快適な住まいのためにも、防音・断熱効果のある塗料を使用して、しっかりと対策しましょう。

まとめ

いかがでしたか。ご自宅に防音対策をする方法や、防音効果のある塗料ガイナについて紹介しました。防音の方法にもさまざまな種類があることがおわかりいただけたでしょうか。騒音の種類や家の立地、予算によっても、最適な防音対策の方法は異なります。外壁塗装による防音対策は、比較的お財布にも優しくて高い効果を発揮してくれる、コストパフォーマンスの良い方法です。騒音でお悩みの方は、ぜひ検討してみてくださいね。