「そろそろ家の外壁を塗り替えたい」「外壁の色褪せが気になる……」という方も多いのではないでしょうか。外壁を塗り替えるだけで、まるで新築のような外観を取り戻せることも多いです。しかし気になるのが、外壁塗装の工事費用。一般的な2階建て住宅の外壁塗装工事にかかる費用相場は、80〜150万円ほどと言われています。そこでこの記事では、外壁塗装の費用相場について詳しく解説していきます。費用を抑えるための押さえるべきコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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外壁塗装の塗料代の目安

まずは、外壁塗装の塗料にかかる費用の相場を見ていきましょう。

塗料の種類別価格

外壁塗装に使用される塗料には、以前主流だった「ウレタン塗料」、近年主流になっている「シリコン塗料」のほか、耐久性の高い「フッ素塗料」「無機塗料」などの種類があります。種類によって費用は大きく異なるので、塗料選びも費用を抑えるために大切です。

同じ塗料でも価格に差が出る理由

同じ塗料を選択しても価格に差が出ることがあります。その理由は、外壁材（下地）の状態によって必要な下地処理が異なるからというのが大きいです。下地処理には、劣化部分の補修や高圧洗浄による汚れ落としなどがあります。また、シンプルな長方形の家と比べると、装飾やデザイン的な要素の多い家の方が手間のかかる分高くなる傾向にあり、和風の邸宅などは費用が大きくなりやすいです。

塗料以外にかかる費用相場

続いて、外壁塗装工事で塗料以外にかかる費用とその相場を紹介していきます。

①工事費（人件費）

工事費（人件費）とは、塗装をする職人に対して発生する費用のことです。関わる人数や日数によって計算されます。相場としては1人2万円前後かかり、費用全体の約30%ほどが人件費になることも多いです。

②足場代

足場代とは、外壁塗装工事に必要な足場を使うのにかかる費用です。とはいえ、運搬、組み立て、解体まで行うため、単なる使用料ではありません。一般的な2階建て住宅の場合、足場の合計価格は20万円前後です。1平米あたりは800〜1,000円。足場の組み立てには国家資格も必要で、工事を安全に行うためには欠かせない重要要素です。

③その他利益など

もちろん、外壁塗装工事業者の利益も必要です。また、事務手数料や保険料、移動費などの費用も発生します。そういった塗料・工事費・足場代以外の費用は、全体の約30%ほどを占めることが多いです。

外壁塗装費用を抑える3つコツ

ここからは、外壁塗装費用を抑えるためのコツを紹介していきます。

自治体の助成金・補助金を利用する

自治体がその地域に住む人を対象に設ける助成金・補助金制度の中には、「工事費の○％を上限に、○万円まで」などの形で、住宅工事に手当が出るものもあります。代表的なものは「省エネ住宅改修補助金・住宅リフォーム資金助成」と呼ばれるもの。断熱化などに関係して、外壁塗装工事費用も対象となる場合があります。他にも、住環境を維持・向上させるためのリフォームや、内容を問わず子育て・若年世帯が実施する改修工事を対象とした制度も存在します。しかし、これらは自治体によって全く異なるため、各自治体のホームページをチェックしてください。

自社施工の業者に依頼する

外壁塗装の費用が相場より高くなる原因のひとつに、中間マージンがあります。中間マージンとは、元請が下請けに仕事を流す際に発生する利益です。依頼を受けて自分たちで工事を行う自社施工の業者なら中間マージンが発生しないため、無駄な費用を抑えられます。依頼する前に必ず自社施工かどうか確認しましょう。

複数の業者に見積もりを依頼して比較する

費用を安く抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。実際のところどれほど価格に差が出るのか確認してから業者を決められます。ただし、あまりにたくさんの業者を検討すると比較が難しく、最適な業者を選ぶのが困難になるため、ある程度絞ってから見積もりを取るようにしましょう。

外壁塗装は費用相場を必ずチェックしよう

外壁塗装の費用相場について紹介しました。外壁塗装工事には、塗料代だけでなくさまざまな費用がかかるのが普通です。必ず相場をチェックし、適正な価格で契約しましょう。費用を抑えるには、自社施工の業者に依頼するのがおすすめです。