おしゃれなコンクリート打ちっぱなしの住宅に憧れる方も多いことでしょう。しかし、実のところコンクリート壁は劣化しやすく、小まめなメンテナンスが求められることも。そんなコンクリート壁の劣化防止には、外壁塗装が重要な役割を担います。そこでこの記事では、コンクリート壁の劣化に対する外壁塗装の役割と、コンクリート外壁塗装の種類について紹介。コンクリートのおしゃれな家に住みたい、と考えている方はぜひチェックしてください。

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コンクリート壁の劣化に対する外壁塗装の役割

コンクリート壁の劣化に対する外壁塗装の役割は主に「①外壁の防水性を高める」「②見た目の劣化を改善する」「③劣化部位の補修」の3つが挙げられます。詳しくみていきましょう。

①外壁の防水性を高める

コンクリート壁は水がかかるとすぐにダメになる訳ではありませんが、一般的なコンクリートの表面や内部には細かな隙間や毛細管があり、そこから水が入り込みます。その結果雨染みができたり、苔・カビができたりするほか、気付かぬうちに内部が劣化していくことも。また、雨ざらしが続くとセメント成分が劣化して表面に欠損ができることもあります。表面をコーティングして防水性を高めることで、コンクリート壁をより長持ちさせられるでしょう。

②見た目の劣化を改善する

すでに色褪せや雨染み、汚れなどができている場合は、上から塗装することでそれらを覆い隠し、見た目を改善できる場合があります。しかし、その前に高圧洗浄機を使って洗浄するだけでも十分に見た目が改善する場合もあるでしょう。

③劣化部位の補修

多少のひび割れ（クラック）や剥がれ落ちなどの劣化部分も、塗装で補修できる場合があります。ただし大きな劣化部分は補修できないため、コンクリートと似た素材のモルタルなどで埋めるのが良いでしょう。

コンクリート外壁塗装の種類

コンクリート壁は、ペンキのような塗膜タイプの塗料を塗ると、内部の水分が逃げられず塗装や壁の劣化を速めてしまうため、通気性のある塗料が向いています。ここからは、コンクリート外壁塗装の種類を紹介します。

撥水剤

水を弾き防水性を高める透明な塗料です。見た目があまり変わらないため、コンクリート壁のデザイン性をそのまま残したい場合におすすめ。一方で、見た目の劣化を改善する効果は期待できません。汚れやカビがあったり、補修場所があったりすると、目立ってしまいます。他の塗料と比べて安価ですが、耐久性はあまり高くないので、定期的に塗り直す必要があるでしょう。

カラークリヤー

透明の塗料に着色料を混ぜた塗料で、別名「カラーニス」と呼ばれるものです。撥水剤よりも耐久性・防水性能に優れ、コンクリートの中性化を防ぐ効果もあります。また、色が付いているので、素材感を活かしつつも補修場所や汚れを目立たなくすることが可能。撥水剤よりも費用が高いのがデメリットですが、コンクリート壁をしっかり保護したい場合におすすめです。

コンクリート描写再現

光触媒塗料やフッ素塗料などを使用して模様描写を行い、綺麗な状態のコンクリート壁を再現する塗装方法です。難しい技術が必要なので、施工できる業者は限られます。見た目の再現だけでなく、防水・防汚などの効果もあり、コンクリート壁を保護する役割も果たします。美しさを取り戻しつつ、耐久性もアップさせたい場合におすすめです。

弾性塗料

柔らかく伸びる弾力性のある塗料です。ひび割れに強く、防水性が高いのが特徴で、ひび割れやすいコンクリートやモルタルの外壁に使用されます。ただし、表面が柔らかい分汚れが付きやすく、また、弾性塗料から硬い塗料に塗り替えるのが大変などのデメリットがあるため、よく検討して選択しましょう。

コンクリート壁は外壁塗装で劣化対策を

コンクリート壁の劣化に対する外壁塗装の役割について紹介しました。放置していても良さそうなイメージのコンクリート壁ですが、長く持たせるため、そして見た目をキープするためには、小まめなメンテナンスや外壁塗装での劣化対策が必要です。コンクリート壁の住宅を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。