塗装とサイディングを比較!最も扱いやすいのは?
実は外壁塗装を計画する際に、最も慎重に考えなければならないのは塗装の方法です。内容や種類によって工期や費用などが変わるため、塗料や施工方法の選択が重要になります。ところで皆さんは、塗装には通常のモルタル壁に塗料を塗る方法のほかに、「サイディング」といった塗装法があるのをご存知ですか?最近では主流になりつつあるこの技法、一体どのようにして行うのでしょうか?
今回は通常の塗装とサイディングによる方法を比較し、それぞれのメリット、デメリットについて紹介していきます。
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サイディングとは
サイディングとは「サイディングボード」と呼ばれるパネルを壁の基板に取り付けて塗装を行う技法です。
- 仕上がりが美しい
- 比較的簡単に施工できる
こういった利点から、最近の外壁塗装においては主流になってきています。以前に比べてボードのデザインも豊富になり、いろいろなスタイルが楽しめることも人気が上昇した理由の1つになっています。
サイディングのメリット・デメリット
ではサイディングを使って塗装を行う際、どのようなメリットやデメリットが想定できるでしょうか?詳しく解説していきます。
メリット
サイディングを使って塗装することによるメリットとして
- 工期が短い
- 仕上がりが安定している
- タイル調、石貼り調、木目調など、デザインのバリエーションが豊富
などが挙げられます。壁の基材部分にボードを直接とりつけて塗装を行うため、短期間で施工することが可能です。また、それまでのモルタル壁よりも簡単に塗装することができるので、仕上がりが職人など、塗装施工者の技量に左右されることなく安定します。
デメリット
デメリットとしては塗料のほかにボードやボードを取り付ける際に必要なコーキング材など、従来の塗装と比べて使用する材料の種類が多く、費用が高くなることです。また、従来使っていたボードが生産終了となった場合はすべてを新しいボードに取り換えなくてはならないため、この場合も相当な費用がかかります。とにかく工費を抑えたい場合にはあまりおすすめできません。
塗装のメリット・デメリット
つい最近までは、多くの家屋にみられたモルタル壁への塗装法。この技法のメリット、デメリットについてはどうなのか、こちらも詳しく解説していきましょう。
メリット
モルタル壁への塗装における最大のメリットは、細目なメンテナンスにより、外壁が長持ちすることです。サイディングの場合、劣化した箇所はその付近のボードをすべて取り替えなければなりませんが、モルタル壁は少しヒビや割れが入っても、その上から塗料を塗るだけで修繕できるので、壁自体を長持ちさせることが比較的容易に行えます。また、比較的自由にアレンジがしやすく、独特のデザインを演出する場合にも向いています。
デメリット
モルタル壁塗装のデメリットとして
- 設置時の工程が複雑であり、初期費用が高くなりやすい
- 職人によって仕上がりにバラつきが出る
- 汚れやすい
このようなことがあげられます。モルタル壁塗装は相応の知識と技術が必要なため、熟練の職人と歴が浅い職人とでは仕上がりに相当な差が出ます。また、防水性が弱く、カビやコケなどが発生しやすいため、その後の汚れ具合もサイディングよりもひどくなる可能性が高いです。
サイディングは塗装が必要?
サイディングに塗装は必要ないといった話をよく耳にしますが、サイディングはボードを付けたら終わりではなく、塗装することが必要であり、耐久性を高めるためには定期的に行うことが必要となります。一般的に新築から10~15年で塗装を行うと、外壁が長持ちするといわれています。
まとめ
同じ外壁塗装でもモルタル壁に塗装する方法とサイディングボードに塗装する方法の2種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。独創的なデザイン演出をした外壁を希望するならモルタル壁を、安定した仕上がりを求めるのであればサイディングを利用するとよいでしょう。それぞれの特徴を把握し、自分に合った塗装法を見つけてくださいね!
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